サポートの経緯 

あまりに急なお別れだったので、皆が大きな衝撃を受けました。脳膿瘍という病名でした。
夕ちゃんは一人で子ども二人を育てていたので、宇波ちゃん(うみ 中学3年)と美月ちゃん(みづき 中学1年)がどうしたら今後も生き生きと二人らしく幸せな生活を送っていかれるかということを、すぐに考える必要がありました。私達は夕ちゃんの近い友人として、親族の方と話し合いながらそれぞれがそのことについてずっと考えていました。

子ども達の父親は近隣に暮らしていますが、10年程離れて暮らしていたため父親と一緒に住むことは難しい状況です。また、子ども達の祖父母はそれぞれ遠方に暮らしているため、子ども達が別の土地に引っ越して新たな人間関係を築くことは、子ども達の大きな負担となります。また祖父母どちらかがこちらへ引っ越して来て一緒に暮らすことは、現在の仕事の都合により難しい状況です。

夕ちゃんが亡くなって以来、子ども達は市内にある生活塾に寄宿させてもらうことができました。そこは、二人が以前から通っている生活塾で、寄宿生もおり、また二人が日々の放課後勉強場所としてや山中の古民家で行われる定期的な合宿などその他様々な活動に参加してきた生活の場です。そこには、二人が一緒に学校に通い、小学生の頃から一緒に過ごしてきたたくさんの仲間がいます。そして、二人の将来を一緒に考えてくれる先生とそのご家族もいる、二人が安心して滞在できる場所です。
夕ちゃんは、この生活塾のお兄さんお姉さんの様な子どもに育って欲しい、ここの子ども達は本当に素敵な子ども達なのだと言っていました。そして宇波ちゃんが中学に上がる時に寄宿を検討したけど、色々な理由で断念したことなども話していました。また、子ども達の今後の希望も聞いたところ、二人も寄宿を希望しました。寄宿は高校生までですが、子ども達は高校卒業後の進学についても、しっかりと展望を伝えてくれました。

夕ちゃんはとてもアクティブな女性で、常に様々なコミュニティと関わっており、その中で私達をつなげてくれました。福島の南相馬の牧場、フィリピンのカオハガン島、生活塾、農の会、漢方薬局、ぎんがむら保育園、ノート術の勉強、易経の勉強、様々な料理教室、ONE BODY、その他様々な場所で夕ちゃんに出会った大勢の仲間が、夕ちゃんによってつながりました。そして、それが今もゆったりとしたつながりとして続いているのを、夕ちゃんとの最後のお別れの場の様子を見聞きした際に感じました。そして、私達は多くの方から子ども達のために何かできることがあったら言って欲しいというお言葉をいただき、夕ちゃんが作ってくれたつながりを宇波ちゃんと美月ちゃんにつなげていけるのではないかと感じました。そのつながりがあれば、二人が今後選ぶ道を生き生きと進んでいけるのではないかという希望を持ちました。

 

寄宿には毎月のまとまった費用がかかりますし、日々の様々な費用もかかります。親族ももちろん負担していきますし、奨学金も申し込む計画を立てていますが、それだけでは足りない金額でした。それでも、私達は子ども達ができるだけ今までと変わらない友人達に囲まれ、日々の暮らしに安心感を取り戻すことがとても大切だと考え、寄付を募りました。そして多くの方のご厚意で、現在子ども達は寄宿を続けることが可能となっています。夕ちゃんを偲び、その子ども達を思って下さる皆様に心より感謝します。そして、今後も子ども達は学生時代が続きますので、引き続き皆様からのご支援を募集します。
支援は、寄付のみではなく様々な形があると思います。お持ちの資材や才能を活かした支援など、皆様の身の回りにある支援をご検討いただけたら幸いです。その様に、ゆったりと夕ちゃんを偲ぶ皆様と夕ちゃんの子ども達をつないでいけたら嬉しいです。どうぞよろしくお願いします。

ひだまり屋サポートグループ